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No.17 永久歯が生えてきた

2008/ 3/12


少しずつ暖かくなって春がもうそこまでやってきています。
真冬には5時にはもう真っ暗だったのに、日が落ちるのも随分遅くなりました。昼と夜の長さが同じになる春分の日も、もう来週ですね。

春は入学の季節。真新しいランドセルを毎日背負ってみては「早く小学校に行きたい〜」とはしゃいでいる姿を見て、子供の成長に目頭を熱くしているお父さんやお母さんも多いことでしょう。
もちろん体の発育とともに、お口の中もどんどん成長していきます。6歳頃から永久歯が生え始め、12〜14歳頃までに次々と大人の歯へと生え替わっていきます。

新一年生のお口の中は、平均的には乳歯列の後方の歯のなかったところに新たに「6歳臼歯」と呼ばれる永久歯(第一大臼歯)が生えてきています。乳歯は左右5本ずつ(上下全部で20本)ですから6番目の歯があれば、それが永久歯です。
この6歳臼歯のほかに、下の乳前歯2本が抜け永久歯に生え替わっているお子さんも多く、また、上の前歯2本が永久歯に替わっているお子さんもいるでしょう。

「6歳臼歯」はこれからのかみ合わせの基本となる大切な歯なのですが、完全に生えるまでに虫歯になってしまうことがとても多い歯なのです。
というのも、前述したように乳歯が抜けてその後に生えてくるのではなく、一番奥にゆっくり生えてくるので、本人も親も気が付かないでいることが多く、注意が向けられないということがまず原因にあります。山下歯科医院でも、他の虫歯などで見えたお子さんで「これは大切な大人の歯ですからしっかり磨いてくださいね」とお話して、初めて永久歯と知るお母さんも結構いらっしゃいます。
また、気づいていても、歯茎から頭を出してから完全に生えきるまで1年近くかかるため、手前の乳歯との段差や盛り上がった歯肉に邪魔されて磨きにくい期間が長いということも虫歯を作りやすくしています。かみ合わせの面は何とかがんばって磨いても、外側の面(頬っぺた側)にうまくブラシが当たりきらずに虫歯を作ってしまうケースも多いです。

「6歳臼歯」といっても、5歳で生える子もいれば、8歳近くになってから生えてくる子もいます。永久歯への生え変わり時期は、個人差があり、目安となる年齢に対して1〜2年の前後ならあまり心配いらないことがほとんどです。しかし、稀に後継永久歯が先天的に欠損していることなどもありますので、日ごろから親がお子さんのお口の中をよく観察することがとても大切です。
生え替わり期(乳歯から完全に永久歯に替わってしまうまで)のお口の中は、歯並びがデコボコでハブラシの毛先が当たりにくく、抜けるために動き始めた乳歯の周りは汚れが溜まりやすく、生えたての永久歯は歯面を構成しているエナメル質もまだ幼弱で虫歯や歯肉炎になりやすいので、一人で磨けるようになっても、しっかり点検して必ず「仕上げ磨き」をしてください。「デンタルフロス(糸ようじ)」の併用もとても効果的です。

お父さんお母さんが、こうして常にお子さんのお口の中を観察していることにより、乳歯から永久歯への生え替わりに問題が生じた場合も早めに気づくことができます。
永久歯は、乳歯の歯根の下方で徐々に形成され育ち、時期が来ると乳歯の歯根が永久歯に押されて吸収されて無くなってくることにより乳歯がぐらぐらして抜け落ち、正しい場所に生えてきます。
しかし、乳歯をひどい虫歯にしてしまっていたり、永久歯の位置がずれていたりすると、乳歯の歯根がうまく吸収されず、乳歯が抜けないうちに横から永久歯が生えてくるなど、永久歯の歯並びにも多きな影響が生じてきます。そうなると、早急に乳歯の抜歯が必要になることも多々あります。
また、同じ位置の左右の歯の生え方に大きな時間差が見られる時は、後継永久歯の先天的欠如などが疑われ、対策が必要なこともあります。
とにかく気になることがあったら、早めに歯科医院に相談に行かれることをお勧めします。


永久歯列が完成するまでは、必ず「仕上げ磨き」をして、お子さんのお口の中をよく観察点検してあげてください。
乳歯列期、あるいは乳歯と永久歯の混合歯列期の虫歯と歯肉炎は、お父さんお母さん・保護者の責任です。









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